リフォーム会社を選ぶ基準とは?
信頼を築けるかどうか
リフォーム会社は数多くありますが、どのような会社であれば安心して任せられるのでしょうか。
以下の基準でチェックしてみてください。
- (1)工事の品質は信頼できるか
- (2)親身になって考えてくれるか
- (3)末永くお付き合いできるか
一言で表すと、信頼関係が築ける相手かどうかです。結婚相手を探すのと同じようなものですね。
品質に間違いがなく、自分のことを一生懸命親身になって考えてくれる相手であれば、末永くお付き合いができるということです。
ただ、こんなふわっとした表現では選びようがありませんから、判断材料をいくつか具体的に挙げます。
(1)工事の品質は信頼できるか
自社の工事監理(管理)者に、建築士または建築施工管理技士などの有資格者がいるか
→工事を下請けに丸投げでは品質を管理できません。有資格者であれば職責を全うするだけの専門知識を持っています。
経営者の挨拶や経営理念が確認できる場合、施工品質の向上が謳われているか
→経営理念というのは、案外社員に浸透しているものです。社員が向かうベクトルが明確に示されているのは信頼できます。
工事現場を確認できる場合、整理整頓されているか
整頓された現場ではミスが起こりにくいものです。いい仕事をする職人を大事にしている会社の姿勢などもわかります。
リフォーム瑕疵(かし)保険に加入しているか
→リフォーム瑕疵(かし)保険とは、住宅のリフォームにおいて、検査と保証がセットになっている保険のことです。
第三者の工事検査を受けることになるため、施工品質の向上に前向きな証と言えます。また、万が一会社が倒産しても施主への補償が守られるため、施主への誠意でもあります。
(2)親身になって考えてくれるか
自分の知識からは答えを出せない質問に、きちんと調べてから回答をくれるか
→どんなに若くて経験の浅い担当者でも、情熱を持って調べる姿勢があれば、周囲の手助けが得られているはずです。担当者だけでなく、チームワークが大切です。
やりとりを書面などに残してくれるか
→言葉だけでは後々「言った」「言わない」とトラブルになる可能性があります。打合せ記録や図面の変更記録などを丁寧に残すのは、お互いのためでもあります。
要望と相反することでも、やった方がいいことを勧めてくれるか
→施主の言いなりになる方が、実は簡単です。それ以上のことを考えてくれるからこそ出てくる言葉には、家とそこに住まう家族を思う愛があります。
(3)末永くお付き合いできるか
図面や仕様書など、後から工事内容を確認できる資料を正確に残しているか
→担当者がいつまでも在籍しているとは限りません。誰が見ても工事の履歴がわかる状態にしておくことは、家の管理や今後のリフォームのために大切なことです。
保証やアフターサービスなどの内容を明確に示した書面はあるか
→後々必要になるものですから、必ず書面を確認します。
(2)の「親身になってくれるかどうか」は、打合せが始まらないとわからないかもしれませんが、それ以外はある程度なら会社情報を自分で調べたり、最初に質問したりして聞き出すことができます。
リフォームの打合せというのは、双方にとって大変な労力がかかります。
できるだけ早期に依頼先を決定し、信頼関係を築くことに注力できれば、きっとお互いの力を結集させた最高のリフォームを造り上げることができるでしょう。
※参考文献:高橋みちる.2020. やらなければいけない一戸建てリフォーム. 自由国民社