リフォームの依頼をするときに伝えるべきこと

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更新日:2024.05.16

リフォーム業者と打ち合わせを行う中で最も「要望を伝える」という作業です。リフォームは新築と違い、施工範囲も工事内容も予算も、すべてが自由です。
まずはあなたがどうしたいかを伝えなければ、先方も身動きが取れません。では施工業者に伝えるべきことを優先度順に整理していきましょう。

予算の絶対額

一番大事なのは、どこまでお金をかけられるかです。部分的なリフォームなら、今後の修繕にかかる費用も踏まえた上で、今回のリフォームにかけられる予算の限度額を設定します。
もし全体のフルリフォームを行うのであれば、建て替えた場合の費用を基準に絶対額の上限を決めるのも良いでしょう。

その場合は、建て替えも選択肢にあることを同時に伝えておけば、予算が収まらない場合の判断を速やかに行うことができます。時々「予算を多めに言うと足元を見られると思って…」と、少なめに言う方もお見掛けしますが、予算はできるだけ正しい情報をお伝えすることをお勧めします。
多少の予備費を見込んでおくのは良いと思いますが、あまり過小に伝えてしまうと、提案自体が縮小してしまい、意に沿わないプランになってしまう可能性があるからです。
「足元を見られる」ことが絶対に無いとは言いませんが、そういう状況を散見するのは、いわゆる「一見さん」として継続的なお付き合いを双方が期待していない場合です。

こちらの条件を正直に言うのも、信頼関係のスタートです。信頼関係が築ける相手なら、予算の範囲内で、できる限りベストな選択肢を探してくれるはずです。

リフォーム後の暮らし方・工事内容

これはイメージではなく、具体的に工事に関わる内容を伝えましょう。

  • (1)どこまで綺麗にしたいか(設備機器、床・壁・天井、建具、施工範囲など)
  • (2)改善したい箇所はあるか(断熱性能、耐震性能、間取り、収納、バリアフリーなど)

(1)どこまで綺麗にしたいか

(1)のどこまで綺麗にしたいか、というのは、ズバリ何をどこまで工事するのかという工事範囲を示します。これは一つ一つを指示しなくても、「見えるところは全て新品にしたい」「範囲は1階だけ」「2階の子ども室は使わないから何もしない」などの漠然とした表現でも大丈夫です。これだけ言えば、相手から「階段はどうしましょうか?上から重ねて張る方法もありますよ」などと会話のキャッチボールが始まり、どんどん内容が具体的になっていきます。

(2)改善したい箇所はあるか

(2)の改善したい箇所とは、今の生活で不満に思っている部分のことです。
断熱性能や耐震性能を引き上げるのも予算に大きく影響することですから、最初にしっかり伝えておかなければなりません。

間取りや収納計画などを変更したい場合も、変更が大きいほど費用もかかります。
費用を抑えながらも使い勝手を良くする方法があるかなど、プロのアドバイスを受けながら、ここは打合せの中心としてしっかり煮詰めたいところです。
また、バリアフリーにしたいと伝えておけば、床の工事のついでに段差を解消したり、建具を交換する時に開口を広げてくれたりと、細やかな配慮を得られたりします。
いざ打合せが始まるとどんどん話が進んでしまいますから、今のうちから、日頃感じている不便、不満、不自由などを書き出しておくと良いでしょう。

家の基本情報・図面

新築時の設計図書(確認申請図面一式など)や、これまでのリフォーム履歴がわかる資料などが手元にあれば、一式コピーをお渡しします。
現場確認の際に、その場で資料の写真を撮ってもらってもいいでしょう。資料が詳細に残っているほど、見積りの精度が上がり、余計なコストを抑えることができます。

もし手元に資料が一切ないという場合、それでもリフォームを行うことはできますが、見積りはあらゆる不確定要素を想定しながら予備費を盛り込んで作られますので、資料が少ないと実際にかかる費用よりも高めの金額になってしまう場合があります。
家に関する情報は、その家が存在する限り、全て残しておきましょう。
今回のリフォーム工事で作成される資料も同様です。

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