リフォームの見積もり金額が業者によって違う理由
家のリフォームをするときは、複数のリフォーム業者から見積もりを取って、どの業者が安いかなどを比較する方が多いと思います。
複数のリフォーム業者の見積もりを取ると、同じリフォーム内容なのに業者によって料金がまったく違うなんてことがあります。
なぜ同じリフォームをするのに、頼む会社によってリフォーム金額が変わるのでしょうか。
その答えは、リフォーム業界の仕組みにあります。
リフォーム業界の仕組み
あなたがリフォームを依頼するときに窓口となる会社は、以下の3つに分けることができます。
- 職人が営む個人店
- 職人を束ねる工事店
- 営業を専門にする会社
上記のうち、どの会社に相談するかでリフォーム金額は大きく変わります。
なぜ、どの会社に相談するのかでリフォーム金額が変わるのでしょうか。
その答えは、中間マージンが発生するかどうかにあります。
上記の図からわかるように、工事店や営業会社に依頼するとリフォーム費用以外の料金がかかってしまいます。
つまり営業会社に依頼するときは料金が最も高く、個人店に依頼するときの料金が最も低くなりやすいのです。
ここからは、具体的にそれぞれの会社について見ていきましょう。
個人店にリフォームを依頼する場合
まず、あなたが家族3人で営んでいる個人店にリフォームの依頼をすると考えてみましょう。
この場合には必要なリフォーム費用が、人件費と材料費、その他経費の3種類になります。
たとえば人件費が18万円、材料費が10万円、経費が2万円の場合、料金は30万円になります。
個人店にリフォームを依頼するメリット
個人店にリフォームを依頼する最大のメリットは、料金が安くなりやすいことです。
先ほど述べている通り、個人店以外に依頼すると、中間マージンが発生します。
個人店への直接依頼であれば中間マージンは発生しないので、料金が安くなりやすいという仕組みです。
個人店に依頼をリフォームするデメリット
個人店にリフォームを依頼するデメリットは2つあります。
1つ目は、将来何か問題が起こった際の保証が十分でない可能性があることです。
大手リフォーム会社では、独自の保証期間が設けられていたりしますが、個人店の場合は保証がなかったり、そもそも会社が無くなっていた!なんてこともあります。
2つ目は、どこに頼むかによってリフォームの質に大きく差が出ることです。
腕のよい個人店の職人に依頼することができれば、安い料金で質は高いリフォームをすることができます。
しかし腕の悪い個人店の職人に依頼してしまうと、リフォームがキレイに行われなくなる可能性もあります。
つまり個人店にリフォームを依頼する場合、どこにリフォームを依頼するかを慎重に考える必要があるのです。
優良な個人店を見つける3つの方法
どの業者に依頼すればいいのかわからない場合は、以下の3つの方法がおすすめです。
- 近所で信頼のある腕のよい職人に依頼する
- 優良な一括見積サービスで見積もりを取る
- 専門雑誌で紹介されている会社に依頼する
1つ目の選択肢は、近所で信頼されている職人に依頼することです。
あなたの家の近くに、周りから信頼されている職人がいれば、その人に依頼をしましょう。
2つ目の選択肢は、優良な一括見積サービスで複数の業者から見積もりをとることです。
リショップナビは、厳選されている業者を紹介してくれる無料サービスなのでおすすめです。
そして3つ目の選択肢は、専門雑誌で紹介されている業者に依頼することです。
雑誌で紹介されている業者は、かなり厳選されています。
その分、数は少ないですが、業者の質は高水準を期待できます。
優良な個人店を見つけたい場合は、上記3つの方法を使ってみてください。
工事店にリフォームを依頼する場合
つづいて、あなたが工事店にリフォームの依頼をすると考えてみましょう。
工事店にリフォームを依頼する場合、必要な費用が、人件費と材料費、その他経費、工事店の利益の4種類になります。
たとえば人件費が18万円、材料費が10万円、経費が2万円、工事店の利益が10万円の場合、料金は40万円になります。
工事店にリフォームを依頼するメリット
工事店にリフォームを依頼するメリットは2つあります。
1つ目は個人店よりも大規模なリフォーム工事を手間なく行えることです。
工事店のスタッフはわかりやすく言うと、リフォーム工事の現場監督です。
もしあなたが大規模なリフォーム工事をしたい場合、必要なのは大工だけではありません。
大工以外に、塗装職人、電気職人、水道職人など多くの人に依頼する必要があります。
この役割を丸ごと引き受けてくれるのが、工事店です。
もちろん、中間マージンがかかりますが、面倒な作業をすべてキッチリ行ってくれます。
あなた自身で職人たちへの依頼をすれば、お金はかかりませんが大変な手間がかかります。
大規模なリフォーム工事をする場合は、ぜひ工事店を利用してください。
2つ目は、会社によって、「海外メーカーにも精通している」「建材の種類が豊富」など独自の強みがあることです。
メーカーとの結びつきが強い場合、格安でシステムキッチンやトイレの商品を仕入れている場合があるので、結果的に個人店よりリフォーム費用が安くなる可能性もあります。
工事店に依頼をリフォームするデメリット
工事店にリフォームを依頼するデメリットは、中間マージンが発生することです。
あなたに工事業者への発注経験があり、ミスをしない自信があるなら、工事店に依頼するメリットはありません。
自信がない場合は、中間マージンはかかりますが、工事店に依頼するのがおすすめです。
優良な工事店を見つける方法
優良な工事店を見つける方法は、個人店を見つける方法と同じです。
- 近所で信頼のある腕のよい工事店に依頼する
- 優良な一括見積サービスで見積もりを取る
- 専門雑誌で紹介されている会社に依頼する
上記の3つを考えて、リフォーム業者を探してください。
営業会社にリフォームを依頼する場合
最後に、あなたが営業会社にリフォームの依頼をすると考えましょう。
工事店にリフォームを依頼する場合、必要な費用が、人件費と材料費、その他経費、工事店の利益、営業会社の利益の5種類になります。
たとえば人件費が18万円、材料費が10万円、経費が2万円、工事店の利益が10万円、営業会社の利益が20万円の場合、料金は60万円です。
営業会社にリフォームを依頼するメリット
営業会社にリフォームを依頼するメリットは2うあります。
1つ目は、大手のハウスメーカーの子会社として運営されている会社が多く、知名度の高さと実績件数が多いことです。
ブランドイメージがあるため、何かトラブルが起きたときでもしっかり対応、手配してくれることが期待できます。
2つ目はサービスの充実度です。
営業会社は工事店や個人店と比べて、コミュニケーションに力を入れる傾向にあります。
具体的には、工事業者へお礼の手紙を書いたり、リフォーム関係のイベントに招待してくれたりします。
営業会社にリフォームを依頼するデメリット
営業会社にリフォームを依頼する最大のデメリットは、中間マージンが発生することです。
一般的に営業会社は、リフォーム工事の30~40%の中間マージンをとっています。
そのため工事店に依頼すると50万円の工事は、営業会社の利益15~20万円上乗せして、約70万円の金額になります。
この30~40%をどう考えるかは、あなた次第です。あなたが営業会社のサービスや安心感に、料金以上の価値を感じるなら営業会社に依頼するのがおすすめです。
悪質な営業会社に注意
営業会社について、1つ注意してほしいことがあります。それは、有名ではない営業会社の中には悪質な営業会社もある、ということです。
悪質なリフォーム業者に修理を依頼すると、法外な料金を取られたり、まともな修理がされなかったりします。
そんなことにならないために、1つ覚えておいてほしいことがあります。それは、訪問営業のリフォーム業者を相手にしないこと。
訪問営業の場合、「無料点検しますよ」や「今だけ特別に格安で修理しています!」のようなセールストークをされることになります。
このような言葉は、無視してください。訪問営業の言葉が気になって、リフォームしようかどうか考えたときは、
- 近所で信頼のある腕のよい職人に依頼する
- 優良な一括見積サービスで見積もりを取る
- 専門雑誌で紹介されている会社に依頼する
上記の3つを考えてください。
「信頼されている職人なんていない」や「専門誌なんてしらない」という人は、リショップナビをご利用ください。無料で厳選されたリフォーム業者を紹介してくれます。