リフォームの悪徳業者を見分ける方法
「そろそろリフォームをしようかな」と思ったら、修理業者を選ぶ必要があります。
そんな方に1つだけ知っておいてほしいことがあります。それは、悪質なリフォーム業者がいることです。
悪質なリフォーム業者に修理を依頼すると、法外な料金を取られたり、まともな修理がされなかったりします。
せっかく大切なお金を支払って家のリフォームをしたのに、まともなリフォームがされないなんて嫌ですよね。
このような状況にならないために、あなたはリフォーム業者が悪徳なのかを見分けなければなりません。
とは言っても、悪質かどうかを見分けるために、数十社のリフォーム業者を確認する必要はありません。
悪徳業者の特徴さえ押さえておけば、基本的に悪徳なリフォーム業者を見分けることができます。
悪徳業者の特徴
悪質なリフォーム業者には、以下のような特徴があります。
- 急に家に来て「無料点検しませんか?」という
- 急いで契約させようとする(相談させない)
- リフォーム費用が高すぎる、または安すぎる
ここでは、悪徳業者の特徴について解説していきます。
急に家に来て「無料点検しませんか?」という
悪徳業者の1つ目の特徴は、「無料点検しませんか?」という言葉です。
無料点検を使った訪問販売は、点検商法と言われています。非常によく使われているセールストークであり、悪徳業者もよく使用します。
無料点検のあとには、「すぐに工事しないと大変なことになる」だったり「工事しないとひどい状態になる」などと言われます。
点検商法による被害は毎年増加しており、2020年には国民生活センターへの相談件数が7,000件を超えました。
参照:訪問販売によるリフォーム工事・点検商法 | 国民生活センター
急いで契約をさせようとする
悪徳業者の2つ目の特徴は、「急いで契約させようとする、そして周りに相談させない」ことです。
その理由は、周りに相談させず急いで契約をさせることで、あなたに考える時間を与えないため。
事実として人は周りに相談すると、物事を冷静に考えるようになります。
しかし相談できる人がいないと話は別。
契約を急がせる悪質業者の言葉を信じてしまい、「リフォームしなければ!」と考えてしまいます。
この販売手法も悪徳業者がよく使用するものであり、これまでに多くの方が被害に遭ってきました。
被害者数が多くなったので、訪問販売で消費者を騙すことを禁止する法律(特定商取引に関する法律 第六条)もできました。
しかし実際は、まだまだ消費者を騙している悪質な訪問販売が多いです。契約を急がせれた場合は、一度ゆっくり考えてください。
リフォーム費用が高すぎる、または安すぎる
悪徳業者の3つ目の特徴は、「提示するリフォーム費用が相場とまったく違う」ことです。
相場より高すぎる場合はもちろん、相場より明らかに低い場合にも注意が必要です。
「なんで相場よりも安いと注意しないといけないの?」と疑問な方もいると思います。
相場よりも低い場合に注意しなければならない理由は以下の2つです。
- まともな修理がされない場合が多い
- 提示された金額と最終的に要求された金額が変わる
まともな修理がされない場合が多い
「リフォーム費用が低いと、まともな修理がされない」には、2つの理由があります。
- 材料の質を落としている
- 職人の質を落としている
リフォーム業者も一企業なので、利益を出さなければなりません。
安い修理費用で利益を出すには、人件費や材料費を下げるしかありません。
その結果、リフォーム費用は安いけれど、工事の質は悪いということになります。
提示された金額と最終的に要求された金額が変わる
さらに悪質なのが、「提示された金額と最後に要求される金額が変わる」こと。
簡単に説明すると、「はじめに提示するのは材料費のみで、追加で人件費やその他経費を請求される」のです。
つまり「50万円と思って契約したら、追加の費用がかかって100万円以上の請求が来た」なんて可能性があります。
ここで紹介したように、相場よりも明らかに安いリフォーム費用には、大きなデメリットがあります。
リフォーム費用の相場については、以下の表でまとめました。相場と大きくに離れた提示された見積もりは注意してください。
リフォーム箇所 | 費用相場 |
---|---|
屋根塗装 | 40~70万円 |
外壁塗装 | 60~90万円 |
洗面所 | 10~25万円 |
キッチン | 20~150万円 |
トイレ | 10~50万円 |
和室 | 10~100万円 |
階段 | 20~80万円 |
リビング | 30~90万円 |
悪徳業者に迫られたときの対処法
優しい人であればあるほど、業者のセールスを断ることが難しいです。
しかし、あなたの大切な家族を養うためのお金を守るためにも、悪徳業者のセールスを断らなければなりません。
そのために、ここでは悪徳業者からセールスされたときの断り方を2つご紹介します。
これさえ覚えておけば、心優しいあなたでも悪徳業者を断ることができますよ。
- 無料点検を断る
- 一度、誰かと相談する
無料点検を断る
訪問販売を行うリフォーム業者は「無料点検をしますよ」と言ってくる場合が多いです。
訪問販売による無料点検は、絶対に断るようにしましょう。
「無料ならいいかな」とお願いすれば、ほぼ100%「修理が必要です」と言われます。
心優しいあなたが、無料点検のあとで業者のセールスを断ることはとても難しいです。
できるだけ早い段階で断るようにしましょう。無料点検のときに断るのがおすすめです。
一度、誰かと相談する
無料点検のあとには、だいたい業者からのセールスを受けることになります。
無料点検のあとで業者からセールスを受けたときは、ひとりで決断しないようにしましょう。
業者が「安く修理できるのは今だけですよ」なんて言ってきても、無視すればOKです。安く修理すると言っても、修理費用は決して安くありません。
周りの人と相談すれば、リフォームが必要かどうかを冷静に考えることができます。
「相談する人なんていない」という場合は、リショップナビをご利用ください。
業者選びの専門家が、あなたに合った業者を教えてくれますよ。
悪徳業者と契約してしまったときの対処法
リフォーム工事の契約をしたあとに、悪徳業者であることに気付いた場合、クーリングオフ制度を利用できる可能性があります。
リフォーム工事の場合、訪問販売を通して行われた契約であればクーリングオフの対象となります。
注意しなければならないのは、クーリングオフの対象となるのが8日以内であるということ。
8日を超えてしまえば、クーリングオフの対象外となってしまいます。
リフォーム工事でクーリングオフを利用できるとき
リフォームでクーリングオフ出来るのは、以下のようなときです。
- 契約後、8日間以内であるとき
- クーリングオフの妨害があったとき
- 契約内容に不備があったとき
前提として、契約後8日間はクーリングオフの対象内です。
例外は、クーリングオフの妨害があったときや契約内容に不備があったときです。
悪質なリフォーム業者であれば、以下のような発言をすることがあります。
- もう工事開始しているからクーリングオフはできないよ
- 契約解除するなら、違約金発生するよ
業者がこのような発言をした場合、妨害工作となりクーリングオフの対象期間が8日を超えます。
また契約書にクーリングオフに関する文章が書いてなかったり、契約内容に悪質な嘘が含まれていなかったりする場合も8日以降のクーリングオフが可能です。
優良業者の特徴
みなさんの中には、「悪徳業者なんてどうでもいい、優良業者だけ教えてほしい」という方もいるかと思います。
そんな方のために、最後に優良業者の特徴を紹介していきます。
手っ取り早く優良業者を探したいときは、以下の3つを参考にしてください。
- 地域の人に信頼されている
- 業界雑誌で取り上げられている
- 国や自治体のHP(ホームページ)で取り上げられている
地域の人に信頼されている
第一は、地元の人に信頼されている業者です。
家の近所にある業者さんで、その業者が地元の人からよく利用されている業者ならその業者に頼みましょう。
地元のコミュニティで信頼されている業者なら、間違いは少ないはずです。
業界雑誌で取り上げられている
屋根修理を専門に取り扱っている雑誌があります。たとえば「リフォームマガジン」という雑誌です。
もしあなたが屋根を修理したいのなら、一度手に取ってみてください。
あなたの地元でおすすめされている屋根修理業者が紹介されているかもしれません。
専門にしているだけあって、紹介する業者は厳選されたものばかり。怪しい業者が紛れ込むことは少ないです。
国や自治体のHPで取り上げられている
あなたが災害の影響で壊れた屋根を直したいときは、国や自治体が紹介してくれる業者を利用するのが一番安全です。
近年多発している自然災害の影響で、悪質な訪問営業が増加しました。
悪質な訪問販売の増加に危機感を覚えた政府が、公式サイトで厳選した企業を紹介してくれています。
「私の地元には、そんな業者ない!」というときは?
- 地元に信頼できる業者なんてない
- 業界雑誌なんて見たことない
- 地震の影響で修理するわけじゃない
こんな人には、リショップナビの利用がおすすめです。
専門のスタッフがあなたに合った業者をピンポイントで紹介してくれます。無料で利用できますので、お気軽にご利用ください。